2012/07/07

藤巻の空


『遥かなる旅路に幸あれと今は唯祈ります。大正四年生まれの私にすれば海を渡ってゆく国は矢張り遠い。思いだけは空を飛んでいきます。異国の空の下どんな思いの日々を送っているやら。何となし又年を重ねるのかしらと何やらむなしい気持ちです。その反面元気なあなたに今一度逢いたいとの思い切なる時もあったり。
夕日に映える山の紅葉も寒空に散って庭一面時をせかせてカサコソカサコソと冬近き昨日今日です。
元気でね。』

数年前ホーチミンに滞在していたとき、たどたどしいアルファベットの宛名を裏返すとアートのような毛筆の差出人で何度も手紙が届きました。家族という根っこがどっしり存在しているから、日々を楽しく暮らせる。大変なことも笑い話にできる。人を信じることができる。そしてその延長線上にたくさんの良い出会いが待っているのだと、最近よく思います。

おばあちゃん、ありがとう。またね。




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