かぶとびより
能登半島は甲(かぶと)より日常をつづります。
2011/11/27
コラボレーション
かぶとの文化祭がありました。
野菜の品評会、絵画や書の展示、餅つき、大漁鍋等々、地物産ばかりがそろいます。お米や野菜に加え、海からの動物性タンパク質。ここの自給率はすごい!
注目はこの大鍋。
大漁鍋を作るための一大コラボレーションです。
大鍋は「かぶと味噌」から拝借。釜戸は「松井鉄工所」のオリジナル。台は左官屋さんのおさがり。くべる薪は「浜出製材所」(たぶん)の廃材。アイデアも技も材料も全てメイドインカブト。
この絶妙さが田舎力なんだろうなあ。
2011/11/23
こぼれ種の不思議
種が芽を出すには気温や水などいくつか条件があります。
けれど、人工的に条件をそろえても上手く発芽してくれないことがよくあります。
収穫が過ぎた野菜を畑に放置しておくと、種がこぼれて落ちるのは当たり前のことですが、このこぼれ種がすばらしい。快適な環境を見定めて芽を出すだけではなく、丈夫で元気な手間いらず。同じ野菜でも温床育ちよりずっとたくましい。小さな種なのに賢くてえらい。
野菜の気持ちになるには、まだまだ修行の身です。
2011/11/21
第56回穴水町駅伝競走大会
7区間31.8㎞を40チーム・280名が参加。
人口1万人足らずの町でこの駅伝大会に関わった人は1,000人を越えるかもしれません。すごい。
継続って大事だなぁとしみじみ感じるイベントです。
かぶとからのランナー14名に搬送車10台。前日の打合せも30分そこそこで終了、あうんの呼吸。このチームワーク、イベントというよりもはやお祭りのレベルです。
打ち上げでお酒が入ると、かつてのエース達も白熱して、あのカープが山だ、あの坂が一番キツイ、区間賞を2回取った、と話がつきませんでした。
2011/11/17
自家採種のすすめ
たった2ミリの種が籠いっぱいのなんば(唐辛子)になりました。
(すてるな!うまい種)
自家採種を始めて5年くらいのなんばは、ほとんど手がかからないようになりました。支柱を一本ずつ立てて、時々草を取ってあげたくらい。
野菜は遠くからやってきた種子であっても、その地で世代交代を繰り返すことで、風土になるべく適した姿にかわっていく力があるそうです。小さくても、そこには力強い生命力が存在しています。
2011/11/14
あったか食堂
国道から一本入った小さな路地にある小さな公民館に、昨日4時間だけの屋台村・あったか食堂が出現。
「タイカレー」「ワッフル」「大連・水餃子」「おでん」「沖縄料理」「サモサ」「ホットドック」「いかウィンナー」「鶏肉のフォー」、となんとワールドワイドな顔ぶれ。私は一日フォー屋となって参加しました。ほっこりあったかくなった帰り道は夕空もあたたかい。
田舎に少ない楽しみがほしい時は、自分たちで作っちゃえばよいのです。あー楽しかった。
2011/11/10
解禁!香箱ガニ
「初モンやし食べさっし。」
おなかに卵をたくさんかかえて、茹でたてが届いちゃいました。ズワイガニのメス・香箱は小ぶりで食べるのが大変ですが、おなかの卵や味噌が美味。けれど大ぶりのものでもワンコインで手に入るほどリーズナブル。
能登の冬はこれから解禁ラッシュ。牡蠣、ブリ、タラ、アンコウ・・・灰色の空に滅入る暇などありません。
2011/11/07
奇祭『いどり祭り』
お隣能登町鵜川の『いどり祭り』を見てきました。方言で言い合う悪口のやりとりがおもしろい。
この日に使うお餅は、当番のお母さん達が1週間かけて作るそう。お祭りのクライマックスに使う大餅(直径1.2m!)は、餅つき機を三台使ってついた7.5升の餅を一気にのばすそうです。一般家庭の台所でこんな大仕事ができるなんて。能登には大きい家が多いからなあ。
http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/photo/CK2011110802000125.htm
2011/11/05
季節のフォー
ベトナム料理・フォーを作りました。
スープは鶏肉と牛肉の2種類で、トッピングはモヤシとハーブが定番のフォー。
亜熱帯のエスニックな香りの中で頂くにはバジルやパクチーが最高なんだけれど、ここは日本。季節は秋。露地モノばかりの畑をグルリと眺めて目に付いたのは春菊と長ネギ。
スパイスも控えめにすれば少し肌寒い日本の朝に丁度いい。
2011/11/01
BLUE
イカダの浮かぶ様子も、サギの飛び立つ様子も、漁船の作る引き波の曲線も、全てが絵となります。
湖のように凪いだ海はパレットのようでした。
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