2012/08/31

能登の方言『食べさっし』


「『食べさっし』と『食べて』は違うの?」と聞かれたので考えてみた。

「○○さっし」=相手にその行為を促す表現。許可の意味もある。「~しなさい」「~したら?」「どうぞ~てください」。目上の人には「食べてくだっしね」と、丁寧になる。飲む→飲まっし、帰る→帰らっし、行く→行かっし、食べていく→食べてかっし、しないでおく→せんとかっし。。。
この表現、よく使われます。「暑いさかいちょっこし休んでかっし(暑いから少し休んでいったら?)。」標準語だと語尾が上がるのに、方言だと下がります。強引で断りにくい時もありますが、遠慮なく相手の好意に甘えやすい面もあります。女性、特にお母さんがよく使う。寛容で包容力のある表現でもあるということ。かな?

「枝豆ある?これゆでて食べさっし。」畑仕事のおばあちゃん、いつもありがとうございます。

2012/08/25

にわか祭

能登のお祭りはDNAが関係してると思う。そうだから大人も子どもも競うように愉しむんじゃないかと思う。

2012/08/19

残暑お見舞い

申し上げたいところですが、日差しは暑中お見舞いの頃のまま。
こんな日はマスクとフィンを持ってプライベートビーチへGo!

2012/08/18

甲曳舟祭

今年の曳舟祭りは裏方に徹しました。
集合は朝6時。担ぎ手不足の助っ人にやってくる大学生のおにぎり作りからスタート。到着時間までに公民館へ運んだら、今度は昼食の準備。カレーでいいんじゃない?なんて軽率に思ってしまいますが、人生の先輩方の献立は、酢の物、枝豆、サラダ、ナムル、きんぴら、揚げ物数種、肉じゃが、お赤飯、素麺、フルーツ…と10品以上。お茶やビールはもちろんキンキンに冷やしておきます。午後は神主さんが回ってくるのに合わせて朱御膳の用意。少しだけ時間が空いたのでお祭りを覗きに行って、暫くもせず後式(打ち上げ)の仕込みに台所へ。と、戻った途端「熱中症が出た~」の連絡で氷とタオルを持って境内の階段をもう一度駆け上がって。結局この日の終了は午後8時。というわけで、男衆を支える流し(台所)の写真を撮り損ねた甲引き船祭り2012。

2012/08/15

曽良の盆灯

お隣の集落・曽良(そら)であった灯りのイベントまで夜のサイクリング。

108つのランプシェードがあるお寺へ向かう道手前1キロあたりからは道の両脇に出迎えるような小さな灯りの連続。見物客の引いた時間に遅刻したのが思いがけずいい空間となっていました。
普段は街灯の少ない寂しい道に並ぶ灯りは際立って幻想的。そのあい間あい間でいつもなら布団に入っているおばあちゃんたちが井戸端会議に興じています。聴けばお寺だけのイベントが集落の共感を得て年々灯りの数が増えていったのだそう。

かつてのメインロードがこんな風に広がって、20キロを繋げば、灯りと人と、人と何かもがゆっくり繋がっていくようなそんな小さな灯りたちでした。

2012/08/13

かぶとの花火

打上花火は360度、どこから見てもまん丸。
過疎高齢化なかぶともお盆は5倍くらいに人口が増えます。帰ってくるご先祖様を加えれば10倍くらいに人口が増えます。皆が帰ってくるこの時期に花をそえたいと盆踊りに合わせて企画した打上花火も今年で5回目。皆さんを絶景ポジションに移動してから、カウントダウンで上がる75発は時間にして3分強。数字だけ聞けばあっという間なのになぜか実際よりも多く長く見えると好評なのです。
また来年も会おうねー。

2012/08/12

你好!

今週は中国出身の春永さんが来能登。彼と知り合ったのはかれこれ10年前、富士山の麓にある日本語学校でした。それぞれ場所を変えたり仕事を変えたり家族が増えたりと、それなりの10年を過ごしてきても、会えば一瞬でアップデートされてしまう。彼の記憶の私はまだ「先生」で、私の記憶の彼はまだ初級1クラスだったりするのも愉快。再見!

2012/08/10

ビーチでランチ


エアコンにはめっぽう弱い方なので、お昼休みは車で3分のビーチへ逃げます。風も青も心地よい。

2012/08/07

夕やけこやけ

6時と12時と5時の1日3回、時計替わりに音楽が流れます。
「あ、これ知ってる!カーラースといーっしょにかえりましょー♪
ここはリアルトトロワールドだねえ









キシコ人のフリオが5時の夕やけこやけを当たり前のように歌っていました。
中南米の日系人で興味深いのは半世紀~一世紀前で時間の止まったような面を持っていることです。婦人会や青年団があったり、干支の話題で盛り上がったり。なんだか懐かしくて笑ってしまいます。インターネットがなければ太平洋は果てしなく大きい。果てしない先で日本人コミュニティを作って文化を伝えようと工夫して、あんな事やこんな事もあったけれど、一同にグルリと回って戻ってきて、今ここに集まってしまったような夕やけこやけなのでした。

2012/08/01

オラ!アミーゴ!
















メキシコからフリオがやって来た!
一週間ステイで能登を満喫中。日本にもルーツを持っていて日本語も少し話す。時差ボケで日の出頃に目が覚めては近所を散歩。といってもここら辺では一般的な生活スタイルだから、畑を見に行くおばあちゃんとすれ違ったりする。

「あんたさん、どこから来なさったん?」
「メキシコです」
「メキシコっちゃぁどこやいね?」
「アメリカの隣です」
「ふぅん。アメリカっちゃぁどんなんして行くんかいね?」
「飛行機で10時間くらいです」
「おや~なんと遠い所から!ようこそ~」

かぶとの夏の朝にメキシコの風が吹きました。