2013/02/28

下萌

下萌(したもえ);早春、去年の枯草に隠れるように草の芽が生え出ること。下萌の「下」は「枯草の下」の意。下萌には、確かな春の訪れと厳しい冬を耐えた生命力が感じられる。


雪の下から採ってきたカブの葉の中心が少し伸びて、もうトウ立ちの準備を始めていました。力強い。さあて、なまった体をほぐさなきゃ。



2013/02/24

天然冷蔵庫

雪まだ残る畑へ食材調達。
2月も終わりだというのにまとまったのが降ってキュッキュと音を立てながら、めぼしい辺りを掘ってみる。

ハクサイはキムチ漬けに。韓国人のファンさんから教わったレシピで作ってみよう。軒下に吊るしたニンニクがまだ残っていたはず。白カブは昨日安く手に入った鯖とあわせてマリネーゼ。紫カブは色がきれいだから葉っぱの緑も足して浅漬けかな。パクチーが雪にも耐えるなんて知らなかったけれど、揚げ春巻きの付け合せに嬉しい存在。

2013/02/11

梅屋丸

かねがね能登島の民宿の噂は聞いていました。自家栽培野菜はもちろん、海のものも自前で調達するので、鮮度とボリュームが一ケタ違う。

「これ、お刺身用ね。」
出された取り皿は直径15センチ。
「はい、みさなんでどうぞ。」
この舟盛り一艘、大人4人+小人1人前。

2013/02/09

気まぐれお天気

春一番の翌日はゲレンデみたいな通勤路。気温も真冬らしく、暗がりで採ってきた玄関のダイコンは朝になってもそのまま雪を残してた。今年は久しぶりにスノーボードでも、なんて気になっていたけれど毎朝エッジ効かせてハンドル回してるようなものだから、もういっか。春はまだかなー。

2013/02/05

初釜

先日お招きいただいたお茶事の席でのこと。
77歳になられるお正客のお話し。一期一会でした。


「私がね、最近思うのは、これからは追憶の人生を送る時期に来たんだなということ。新しく何かに挑戦して成長しようというエネルギーはもうほとんどないのよ。でもね、折々で過去の経験やら出会いやらを振り返って楽しめる。写真を眺めるのも楽しい。こうやってお茶会に出て、いろんな世代の方と過ごしている時は、50年前や30年前のお茶事を同時に思い出せる。口にこそ出さないけれど、一度にいくつもの時代を楽しめるの。若い時分はわたしも好奇心旺盛なほうだったから、あちこちに首やら足やらをつっこんだわ。だから今追憶の人生を楽しめるようになったんだ、と思うのよ。だからね、皆さんもいろんな経験をされたらいい、そう思うのよ。」