2012/10/27

宝探し

キノコ採りはまるで宝探しです。雑木の茂った低い山は方向感覚も失いやすいし、植物が成長するので1年で景色も変わってしまいます。
入口の杉やアテの薄暗いエリアを過ぎれば、クヌギやナラのどんぐりエリアに到着します。ここがスタート地点。尾根や谷の地形、山境に置かれた大きな石、幹や枝に特徴のある雑木、ポツンと現れる赤土の松林。腐葉土のいい香りと枝葉からこぼれる午前中の日差しの中を昨年までの記憶をたよりに進みます。蜘蛛の巣にひっかかったり、急傾斜を滑りながら下ったり、鎌でイバラ切りながらすすんだり、結構なトレッキングです。
今年はキノコが不作のようで収穫はあまりなかったのですが、森の大きな循環に触れて何か浄化されたような充実感が残りました。

2012/10/25

ギフト

「口汚しやけど~」           お世話になったからと、仕事関係のお客さんからいただいたのは貴重な貴重なコノミタケ。何かお礼をしたい、とキノコの季節に誰もがほしいキノコを出ているかどうかわからない山に登ってわざわざ採ってきてくださいました。ギフトの想いはお金じゃないのです。







2012/10/23

そらまめまき


世界最古の農産物の一つだそう。栄養価が高く、特にビタミンB1とB2が豊富。疲労感や倦怠感・イライラ・夏バテ・食欲不振などの解消に役立ちます。鮮度の落ちるのが早いため、鍋にお湯を沸かす間に畑へ走って摘み取れば、自家栽培ならではの甘みと香りが楽しめます。茹でてよし、焼いてよし、素揚げやてんぷらもよし。 どうか冬を越してくれますように。

2012/10/21

休耕田の秋

昨年までそのままだった所にコスモスが蒔かれていました。
年々増える休耕田も雑草やセイダカアワダチソウでため息が出そうになってしまうだけに、うれしい休耕田の景色です。

2012/10/17

落花生

ピーナッツがぷっくりおいしそうな芽を出してスーッと枝をつければ、黄色い小さな花が咲きます。この後が面白い。枝の節から茶色い足がニョキッと伸びて地面の中に入り込みます。この伸びた先が土の中で落花生となるのです。
野菜はみんな生きているけれど、落花生は特にその根っこの枠を超えてしまいそうな個性を感じます。

2012/10/15

季節の頃合い

能登のソウルフード「すりわり汁」はすりつぶした枝豆とシバタケ(山のきのこ)のお味噌汁。能登人の食いしん坊を見習って、このすりわり汁一杯のために季節を逆算して大豆を播きました。今年は真夏の暑さがなかなか去らずシバタケの季節もだいぶん遅めでしたが、それでもタイミングを計ったように枝豆をつけてくれました。オナカもココロも大満足。

新米とこんか鯖(鯖の糠漬け)でいただきます。


2012/10/14

サンセットクルーズ

休日の夕まずめは至福。

凪の夕刻は磯から数百メートルより揺られて眺めるかぶとが絶景です。海面が空の色を吸い取って淡い色がすべてを包んで染まるほんの一瞬。


2012/10/08

敬老会

日曜日はかぶと地区の敬老会。
参加資格は80歳以上。ここでは70代はまだまだ青二才のようです。普段農作業の方もジャケットや着物で参加されます。ほんの2時間ほどの行事ですが人生の諸先輩方が一堂に会する貴重なチャンス。昨年は初めてお話ししたおじいちゃんが俳句を詠んでくれたし、今年は熊野商店のおばあちゃんが作詞作曲した歌をアカペラで披露してくれました。毎日を丁寧に繰り返すってこういうことなんだろうな。

2012/10/03

2年目のアスパラガス

アスパラガスは種まきから始めると、収穫までに3年かかります。根っこが成長するのを待つからです。細いのも食べられますが、欲に負けてしまえば葉をつけないので結果根っこも太りません。我慢の3年を乗り越えれば手入れもそこそこ、10年ほどあまーいのが春先にニョキニョキ顔を出してくれます。ただしここでもちょっとだけ我慢。来年のために数本は残しておかないと、肝心の根っこが育ちません。

地に足つけて。
じっくりゆっくり。